産経市民の社会福祉賞

過去の受賞者リスト

個人受賞者のお名前、年齢や業績紹介欄の年数などは、すべて受賞式の実施された時期のものです。

表彰年 府県都市名 受賞者氏名·団体名 業績
第46回
令和2年度

滋賀県 草津市

草津市精神障害者家族会 ひまわりの会
(代表=吉村さん)

サロンを開催し趣味や経験を広げる機会を提供、交流するなど、安心して参加できる居場所づくりに取り組み、研修会や講習会を実施し社会に情報を発信している。精神障害者およびその家族と社会との接点を提供し続けている。

会員数31名 活動年数30年

第45回
令和元年度

大阪市東住吉区

(いきいき)
意活生き今川協議会
今川ボランティア部
(代表=森下 征太郎)

 昭和54年、大阪市社会福祉協議会から小地域モデル地区の指定を受け、一人暮らしの高齢者宅を訪問する活動を始める。活動の中で、「友人が減って年賀状がこない」という声を聞き、暑中見舞いや年賀状を送る活動を開始。また、配食サービスを行い、利用者に誕生日のお祝いの言葉を伝えたところ、涙を流して喜ばれたことから誕生会を開催するなど、一人暮らしの高齢者の生活課題や希望に合わせて、活動を行う。
 これらの活動をスムーズに行うために昭和59年にボランティア部を結成。40年間活動を継続している。高齢者と子供が交流する「お月見の夕べ」やふれあい喫茶の開所、親子が集い子育ての悩みなども相談し合う親子サロンの開催、高齢者が集まって話ができる場「サロン今川」の実施など、活動は多世代、多岐にわたる。住民が安心して暮らせる地域づくりを実践している。

活動歴40年 会員数145人

第45回
令和元年度

和歌山県岩出市

手話サークル つばさ
(代表=森 陽子)

 昭和60年、聴覚障害者との交通事故から手話に興味を持った発起人が、隣接する市の手話サークルに通い、そこで知り合った岩出市在住の聴覚障害者ら数名とともに、自宅を開放して前身である自主グループ「手話を学ぶ会」を立ち上げる。5年間の自主的な活動が口コミで広がり、会員が増加。個人宅では狭くなったことから、岩出地区公民館を借りて週1回の手話サークル活動が始まった。
 その後、平成12年に岩出総合保健福祉センターに場所を移し「手話サークル つばさ」に改称した。市内ではじめての手話サークルであり、約30年にわたって活動を継続。毎週1回の活動は、会員らがゲームやトークを楽しむ交流の場であり、かつ、聴覚障害者の歴史や生活、手話の大切さを学ぶ場となっている。その他、各種イベントでの手話通訳、手話講習会の講師など幅広い活動に取り組み、聴覚障害者の社会参加を支援している。

活動歴29年 会員数56人

第45回
令和元年度

滋賀県甲賀市

曽田 玲さん

 中華人民共和国・長春市に生まれる。日本語を学ぶために来日し、その後甲賀市・浄福寺の住職と結婚した。平成19年、市国際交流フェスタに参加し、中国の物品を販売、中国文化を紹介したことをきっかけに、甲賀市国際交流協会に入会。その後、国際化推進懇話会委員、国際化推進委員、多文化共生推進委員を歴任し、市の多文化共生推進計画の策定に携わる。平成30年より、市国際交流協会理事を務める。
 中国語講座や小学校での異文化交流授業の実施、地域のイベントでチャイナドレスショーを披露するなど、地域住民に中国文化を伝えている。また、日本文化や地域の伝統文化の理解に努め、市内在住の外国人に、日本語とともに伝える活動も行っている。お寺でイベントを開催し、地域住民の交流の場、外国人住民の仏教文化に触れる場を提供。地域に住む日本人と外国人が共生できる多文化共生社会の実現を目指している。

活動歴13年

第44回
平成30年度

大阪府大阪狭山市

府営狭山住宅北自治会
(代表=松嶋 玲子)

 住民が抱える個々の課題を、地域全体の問題と捉え、自治会を通してお互いが支え合える環境づくりを昭和47年から取り組んでいる。
 住民同士のつながりの希薄化や独居の高齢者やひとり親世帯の増加などの課題に直面している府営団地。住民自身が関心を持ち、行動することで地域が活性化することを目指している。
 独居高齢者に人と食事をする機会を提供する「会食サロン」を開催し、孤食や居場所がない児童も参加できる「子ども食堂」を地域のボランティアも巻き込み運営している。
また、ポイント制を導入し、防犯パトロールなどに参加した住民にポイントを付与し、抽選で米や洗剤などを贈呈。無関心だった住民も活動に参加することで、顔の見える関係が増え、地域の結束強化に寄与している。

 活動歴46年 会員559人

第44回
平成30年度

大阪市中央区

かなしみぽすと
(代表=中嶋 雅美)

 上智大学グリーフケア研究所を修了した会員が、「学んだことを社会の中で役立てたい」という想いを持って平成25年に活動を始める。
 普段の生活の中で誰もが経験し、抱える死別や離別、自尊心の喪失などの悲嘆(グリーフ)。口に出しにくい、こうした悲嘆と向き合い、悲しみを話せる場を提供している。
「グリーフカフェ」など、会員を対象とした、学びの場の一方、一般の人にも開かれた講座などを開催し、自然災害などが多発する現代社会におけるグリーフとの付き合い方を伝える普及活動も行っている。
 また、ケアを行う者自身が燃え尽きないようセルフケアに関する勉強会にも力を入れ、誰もが悲しみという感情を大切と感じ、悲しみを抱えて生きていける社会の実現に向けて活動している。

活動歴5年 会員120人

第44回
平成30年度

神戸市北区

大石 由紀子さん

 公立の英語教師をしていたことが縁で、昭和40年に、自宅で英語教室を立ち上げる。
 そこに通っていたフィリピン人女児の母親が、貧困のため、売春をせざるを得ない状況と知り、生活を支援した。
 人身売買された外国人や性犯罪の被害女性の電話相談を受け、ネットワークを駆使して自立支援を続けてきた。
 また、相談内容を新聞などのメディアに訴え、在日の若い外国人女性の境遇を訴える活動にも取り組んでいる。
 さらに、貧困で苦しむフィリピンやタイなどの現地にも赴き、被害女性の根絶を訴える活動も展開。
 英語のスキルを活かし、泣きながら相談に来る女性に対して母親のように接し、話しやすい環境を整えることで、課題の核心を聞きだし、心のケアにも役立てている。

活動歴53年

第43回
平成29年度

和歌山県 和歌山市

和歌山グループ声
(代表=西山 基子)

和歌山市盲人協会婦人部からの「料理の本を読んでほしい」という依頼をきっかけに、昭和45年11月から視覚障害者への情報提供を始めた。
身分はボランティアでアマチュアだが、プロの技術を求められていると自ら研鑽を積み、和歌山県や市の広報紙、5大紙などの新聞コラムを自主制作として朗読し、CDやテープへ録音。役立つ情報、社会とつながる情報を希望者へ送付している。
朗読講座や指導者養成講座などの講師も務め、和歌山県内に朗読ボランティアを広める活動の中心的な役割も担っている。
また、30人の子どもたちが所属する「和歌山グループ声ジュニア」も、視覚障害のある子どもに向けて、声の情報を提供するなど幅広く活動している。

活動歴47年 会員約120人

第43回
平成29年度

大阪市  中央区

東日本大震災県外避難者西日本連絡会
(愛称:まるっと西日本)
(代表=古部 真由美)

東日本大震災で被災し、関西に避難してきた人と支援者、避難者同士がつながれる場をつくることを目的に平成23年11月に発足した。
県外避難者の孤立や漂流、復興情報の途絶防止といった避難者の暮らしや「人生の復興」を目指し、月刊情報紙「まるっと西日本NEWS」を近畿2府4県の全避難世帯に無料配布している。その他にもボランティア団体や支援制度の窓口を掲載した支援手帳の作成を行っており、これらの情報は支援団体と当事者をつなぐ橋渡しになっている。
また避難者が直接相談できる窓口を設置し、個別訪問を行うとともに、ふるさと交流会なども被災県と協力して取り組むなど県外避難者の孤立や震災関連死の減少に努めている。

活動歴6年 会員16人

第43回
平成29年度

兵庫県  芦屋市

こくさいひろば芦屋
(代表=辻本 久夫)

地域に住む外国人または外国にルーツを持つ大人と子どもへの日本語学習支援を通して、地域社会での共生を目指すことを目的に平成18年9月に発足した。
仕事や生活、子どもの教育など様々な悩みを抱える当事者同士や学習支援を行うボランティアとの交流の場を提供。学習支援は日本語の読み書きを中心に行い、大人には就労、子どもには進学を目指して取り組んでいる。また、地域の行事にも積極的に参加し、啓発を行うことで地域を巻き込んだ共生社会の実現を模索している。
27年度からはレインボー芦屋基金委員会を設置し、学習者へステップアップ応援金を給付したり、入学前・転入予定の児童向けの集中講座「プレスクール」を始めるなど新たな取り組みも展開している。

活動歴11年 会員45人

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