公益事業
第50回(令和6年度)
「第50回産経市民の社会福祉賞」3団体が受賞
令和6年11月27日(水)大阪市北区のホテル エルセラーン大阪で表彰式が行なわれました。
第50回産経市民の社会福祉賞表彰式
<式次第>
第1部 表彰式(選考報告、祝辞)
第2部 活動報告会
<受賞者業績概要>
◇守口にほんご教室 【活動拠点:大阪府守口市】 活動歴 31年
1992年に一般市民が地元の教職員組合の支援を受けて在留外国人と交流が始まり、1993年活動を開始。日本語の読み書きに加え、多国籍の子どもたちとその保護者の力になれるよう活動している。特に日本語読み書き教室は大人だけでなく、小・中学生も受け入れた教室を毎週水曜日と木曜日に開催。以前にも増して在日外国人の人口が増加しているが、長年にわたる地道な活動は、在留外国人にとって安全で信頼できるセーフティーゾーンであり、言葉だけでなく、日本文化も伝え、在留外国人が安心して生活できる地域コミュニティーを作り上げている。
◇東日本大震災支援プロジェクト『どろんこキャラバン☆たんば』
代表者 高橋 典子(たかはし のりこ)【活動拠点:兵庫県丹波市】活動歴14年
2011年、東日本大震災による福島第一原発事故のあった福島の子ども達を『丹波の大自然の中で自由に遊ばせてあげたい』という思いで、事故発生から5か月後に第1回交流キャンプを始めた。コロナ禍で3年間中断したが、14年間の活動で、キャンプを10回開催、延べ260人以上が参加している。団体は全てボランティアで集まっているメンバーで構成されており、近年では参加していた子が成長して支援者側としての参加もある。今年は台風の影響でキャンプは中止されたが、地域から提供された野菜を参加予定だった子どもたちに送るなど、地域の協力を得ながら真摯な活動を行っている。
◇中浦まりおと仲間たち
代表者 松下 弘樹(まつした ひろき)【活動拠点:大阪市】 活動歴40年
重度訪問介護の制度がなかった1984年に身体障害を持つ2人が結婚して生活を始めた。その後、夫の中浦まりおさんが自ら近くの大学に赴き介護ボランティアを募集。大阪府立大学と大阪市立大学(現大阪公立大学)の学生を中心に、大学生ボランティアが中浦さん夫妻の生活に寄り添う生活を開始した。障害者の自立が一般的でない1980年代から当事者本人の意思を尊重しながら40年間にわたり介護ボランティアを学生が担い、かつては外出介助も行っていた。年齢に伴う体調の変化で外出は難しくなり、自宅での生活介助に注力していたが、介助者不足やコロナ禍での対応の難しさに直面しながらも、後継者を絶やさないよう、ボランティアの募集と育成を継続。中浦氏と家族のような関係を形成して、障害者が地域で暮らし支え合うということの大切さなど多くのことを学んだ学生は延べ1000人にのぼった。
<特別賞>
◇特定非営利活動法人 日本病院ボランティア協会
理事長 宇野 喜代子(うの きよこ)【活動拠点:大阪市】 活動歴50年
1970年代「ボランティア」という言葉が市民権を得ていなかった頃に病院ボランティアが誕生。しかし、患者や病院スタッフと接する活動の中で、様々な疑問や課題が生じてきた。そうした悩みを共有する必要性を感じて横のつながりを得るために、1974年「日本病院ボランティア協会」を設立。週4日開所し、様々な相談援助業務に対応するなど、50年にわたりたゆまぬ病院ボランティア活動の支援を継続している。機関誌「病院ボランティアだより」(年3回発行)のほか、交流会や各種研修会を開催。近年は東日本大震災における東北の病院ボランティア支援、コロナ禍における病院ボランティア支援で縮小した病院ボランティアを広げるためのNPO団体が連携する取組みも始めている。
<法人記念表彰>
◇奥井雅憲医師
能勢地区の法人施設の産業医として長きにわたり、利用者・職員の健康管理に尽くした。
◇健口支援の会あっはっ歯~
池田地区の法人施設を10年以上定期的に訪問し、オーラルケアに尽くした。
◇比嘉邦子弁護士
産経市民の社会福祉賞の選考委員を25年間務めた。