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満開の桜の木の下で
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リハビリ企画 芋掘り
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機械浴
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第2三恵園

障害者支援施設
第2三恵園

第2三恵園は高齢の知的障害者の入所施設で、入所者の平均年齢が65.5歳(令和3年7月現在)です。高齢という事もあり、特にリハビリに力を入れています。また創作活動や行事といった余暇活動を通して楽しみながら健康維持に取り組んでいます。

施設運営

障害者支援施設「第2三恵園」

リハビリ

シーティングをご存じですか?

2015年06月29日

 みなさん、「シーティング」をご存知ですか。シーティングとは、長時間座位を続ける方の心身機能や生活状況を考慮し、良好な座位姿勢が確保できるように車椅子やいすなどを調整することを言います。椅子に座る時間が長くなると、特に高齢になると筋力低下に伴い、自分自身を支えることができなくなります。その結果、ずり落ち姿勢になります。そうなると骨盤が後ろに倒れてしまいます。骨盤が倒れると円背、痛みの原因になり、褥瘡や誤嚥、変形、拘縮といった様々な問題につながっていきます。そのため、正しい姿勢、つまり骨盤を立てた状態で座ることがとても重要になります。では骨盤を立てた状態とはどういった状態をいうのでしょうか。園内研修で、理学療法士に教えてもらいました。


 まず、皆で円背の姿勢をつくります。背中を曲げ、おへそを天井にむけたような状態にします。さて、この状態で頭をあげたらどうでしょうか。これが意外にしんどい。私たちが首を上にむけてあげてるような感じになるため首がしんどいのです。
 では骨盤を立てた状態になおします。利用者さんに前かがみになってもらい、自分の体を支点にし、一緒に動くイメージで後ろからお尻を後ろにずらします。この際、脇をかかえて上にひっぱってしまうと、脱臼などの危険が伴うので、やめたほうがいい。そうではなく、前かがみになってもらうことで重心が前にいき、移動しやすくなるようです。そして姿勢を正したあとは服のしわや座布団のたるみなどもきれいになおすことも必要とのことでした。 

       
 教えていただいた後は皆で演習を行いました。なかなかうまくいかず、体重のせいにしてみたり。皆で積極的に意見を交わし合いながら、取り組みました。参加した職員からは、「日ごろ支援をしていく中で、自分たちの支援がその利用者さん一人一人に適したものであるかどうか、専門家の意見を聞いて確認できて大変よかった」といった声があがりました。
 今回学んだことは、「座位の保持には土台である骨盤の保持が必要不可欠である」ということ。正しく姿勢保持を行えば、圧が分散され快適に過ごすことにつながります。皆さんも自分の姿勢を一度見直してみてはいかがでしょうか。

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