お知らせ

TOPICS一覧

その他

第2三恵園

≪第2三恵園≫低栄養にご注意を!

2015年07月02日

 縁あって株式会社メイジさんに「高齢者の低栄養と嚥下障害」というテーマで研修を開いていただきました。
 栄養が不足、と聞くと昔の話のように思われますが、「新型栄養失調」といった言葉を耳にしたことがあるでしょうか。「低栄養」というが一般的な呼び方のようですが、この低栄養というのは特に食が細くなった高齢者にみられる症状で、食事量が不足→栄養状態悪化→骨・筋肉の減少→運動量の低下→食欲低下→食事量が不足といった悪循環を生みだします。そして肥満よりやせによる死亡率の方が高いという研究結果もでているようです。
 低栄養に陥ってしまわないためにも低栄養の早期発見がとても大切。早期発見チェックの方法として6か月で体重が2~3kg減少していないか、BMI値が20以下(低栄養傾向)になっていないかなどが目安となるんだそう。
 では高齢者にとって必要な栄養はどれぐらいなんでしょうか。一日の摂取カロリーは若年者より低くなるのは納得がいきます。ではタンパク質やカルシウムの量も少なくて大丈夫か、といったらそうではありまあせん。むしろタンパク質は吸収率がさがってしまうため、若年者よりも多く摂取する必要があるんだそう!そのため普段の献立にタンパク質を多くとれるような工夫が必要とのことでした。
 でも食が細くなっているのにさらに食べないといけないというのは難しいですよね。ここで、メイジさんの商品の登場です。今ではユニバーサルデザインフードというものがあるんだそうです。
 ユニバーサルデザインフードとは日常の食事から介護食まで幅広くお使いいただける食べやすさに配慮した食品のこと。大切な栄養を一度にとれるドリンクタイプのメイバランスミニカップやゼリータイプのメイバランスソフトJeiiyがメイジさんより発売されており、薬局などで手軽に買うことができます。これらは実際に試食もさせていただくことができました。
 メイバランスミニカップはやはり高カロリー食品ということもあり、かなり甘く、「飲みやすい」という人もおれば「甘すぎてちょっと…」と感想は二つに割れていました。また冷やしたらおいしいと思うという意見もあり、食べ物の温度が食べやすさに影響しているのだなと改めて感じました。
 ちなみにミニカップのカップは誰でも持ちやすく飲みやすい設計になっており、なんと小指があたる部分は少しくぼんでおり、おとしにく設計になっているんだとか。「へぇー」と感激の声があがっていました。
 また食事の話だけではなく、嚥下機能、脱水についてもお話していただきました。やはり食事を誤嚥せずおいしく安全に食べるためには姿勢が大事なんだと感じました。10年前は補助食品というものが少なかったのに、今ではこんなにも豊富な種類が売られており、一人一人ににあった商品がでてきているのはすごく魅力的で、食べる事が難しくなっても少しでも食事をおいしく、楽しめる工夫がなされているのはとても心強く感じました。
 しかもこの研修、お土産として明治さんの商品までいただきました。ですがほとんどの職員は利用者さんにと事務所のテーブルに置いていくのが印象的でした。

ページトップにもどる