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たんぽぽの家

【たんぽぽの家】 平成25年度 利用者旅行特集 第2弾!!

2014年03月31日

温泉の写真を見て「ちゃぷちゃぷ」

〇生活介護 9月 5日 ~ 9月 6日 るり渓温泉旅行

 生活介護では、ミーティングを実施しています。みんなで輪になり、最近の楽しかったことを話したり、外出先を考えています。「カラオケ」「ボーリング」などの写真を見ながら自分の意見を話しています。そんな中、「今年の旅行では何をしたいか」という話をしました。
 

 「USJ」「温泉」「動物園」などいくつかの行先の写真を見ながら一人ひとり自分の行きたいところを話します。ある利用者は元気に「USJでスパイダーマンに乗りたい」と話し、他の人は紙とペンを持ち出し、「おふろ」と書いて意思表示をされる中で、一人の利用者は隣にいた職員が聞き取れるかどうかの小さな声で「ちゃぷちゃぷ」と言いながら、ゆっくりと温泉の写真を指差しました。職員が温泉に行きたいのか尋ねるとさっきより少しだけ大きな声で「おふろ」「ちゃぷちゃぷ」と職員の顔を見て、何度も笑顔で指を差して答えてくれました。旅行が近づくとたんぽぽでも「もうすぐるり渓の旅行だね」「5日から行くからね」など、利用者間でも自然と旅行の話になります。「もうすぐ旅行やね」と話しかけられた方は、家に帰ると普段ショートステイの時に使用しているバストンバッグを引っ張り出し、るんるんと笑顔でお母さんに渡しておられたそうです。その話を聞いて、旅行に行くことを楽しみにして、その日が来るのがとても待ち遠しかったのかなと思いました。

 るり渓温泉では、お部屋で荷物を置いて、のんびりして、メインの温泉に入りに行きました。普通のお風呂以外にも、「寝湯」「立ち湯」「ジャグジー湯」「露天風呂」があり、イベント湯は「ぶどう風呂」でした。薄く紫色に染まったお湯はちょっと幻想的な雰囲気が漂います。ちょうど足し湯のタイミングで、店員さんが持つバケツから濃い紫色のお湯が足されます。初めはどうしたらいいのかわからない様子で、そのきれいな色のお湯を職員がかきまぜる姿を見ていただけでしたが、職員の真似しはじめ、初めは手だけで混ぜていましたが、次第に全身で踊るように動き、まるで泳いでいるようでした。
 

 打たせ湯では、初めは怖がって近づこうとしなかった方は、ちょんと足をお湯につけ、すぐに足を引っ込めてしまいました。しかし、職員がお湯をあびているのを見て、少しずつ足を伸ばして、そろりそろりと近づきます。そして、最後にはみんなで並んで打たせ湯をあびていました。
何度もジャグジー風呂を行き来していた方もいらっしゃいました。職員が他のお風呂に入りに行こうと誘うと、お湯から上がりますが、職員の手を強く引っ張り、「ジャグジーに行こうよ」と誘います。なかなか職員の手を放そうとしなかったですが、ジャグジー特有のぶくぶくする感覚が気に入ったのか、次第に手を離し、職員の方をちらちら見ながら、お風呂の中をぐーるぐーると歩いていました。
 

 お風呂を楽しんで、ゆっくりとした時間を過ごすことをメインに計画した今回の旅行でしたが、ゆっくりと楽しんでいただけたでしょうか。たんぽぽの家に帰ってきて「お風呂はいってん」とテンション高く答えたり、帰りの車の中で大事そうにお土産の入った荷物を抱えていたり、家に帰ってからも「お風呂、ちゃぷちゃぷ」と繰り返し話をされていたそうです。

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