その他
くすのき学園
大きな夢への小さな第一歩
2013年10月16日
池田市にある公園にあひるの学校というあひるを飼育している小屋があります。そこには随時、ボランティア募集の張り紙が貼ってありました。
当施設を利用しているTさんは動物園で働くことを夢に持っており、いつも動物図鑑をノートに書き移して勉強をしています。
動物博士の彼の知識は半端なく、いろいろな動物の生態を把握しており、質問をすると詳しく教えてくれます。
就労継続支援B型に所属している彼はいつも動物園の仕事ないん?と職員に聞いてきます。
その夢への一歩として今回、ボランティアという形ですが、動物と直接触れ合い、
世話をする経験をしてもらおうと、あひるの学校のボランティアに応募しました。
2回の実習を経て、餌の作り方・小屋の掃除の仕方を市役所の担当の方に教えてもらい、3回目からは一人立ちをしました。
実は、彼は鳥類が苦手でありまして...しかし、根っからの動物愛が強い彼は、あひるが生活しやすいようにと、丁寧に小屋の清掃を頑張っています。
綺麗になったかな?これでゆっくり休めるかな?と職員に確認しながら取り組んでいます。
また寝床に敷く藁も、卵を産みやすいようにフカフカに敷かなあかんねんと優しい手つきで万遍なく藁が行きわたるように配慮しながら行っています。
エサ作りに関しても、決められた重さを1gもオーバーしないように計りとにらめっこしながら微調整を繰り返します。
エサの桶をあひるの学校に置く際は、少し怖がりながらも置き、食べている様子を「おいしいかー?ゆっくり食べや」と優しく見守っています。
日に日にあひるにも慣れ、自分が綺麗にしなければ、あひるたちが困るんだという責任感も生まれ、掃除が終わったあと、
全体をチェックしてあひるの様子も見ている彼の顔の充実感が見て取れるようになってきました。
これはあくまでも小さな一歩ですが、夢に向かってこれからもステップアップしていきたいと思っております。
五月山動物園・天王寺動物園の動物たち!待ってろよ!