連載きずな

 産経新聞西日本朝刊で連載してきた「きずな―三恵園日記」は、令和元年6月から「きずなNEWS」として模様替えし、新たにスタートします。

 事業団は、産経新聞社の社会貢献を目指して昭和19(1944)年に設立されました。社会福祉法人として、支援を必要とする人々のために幅広い活動をする「公益事業」と、障害のある人々を直接支援する「社会福祉事業」を2本柱としています。

 平成28(2016)年4月の改正社会福祉法の施行で社会福祉法人には地域における公益活動が義務付けられ、それまでより一層「地域福祉」「地域共生」を強力に推し進めるよう求められました。

 これを受け、きずなNEWSでは事業団が運営する施設の日常の表情を報告するだけでなく、施設と地域との交流、事業団の社会公益活動についても紹介していきます。

 平成22年6月からスタートした「きずな―三恵園日記」は23年10月、それまでの約1年半にわたる連載記事をまとめた「きずな-三恵園日記」として刊行され、26年1月には過去の記事から118の物語をテーマごとに編集した「障害者支援の1200日 ありがとう」として刊行されました。どちらも福祉現場の”ちょっといい話”が満載です。ご希望の方は事業団本部までお問い合わせください。

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【きずな「三恵園」日記】救護コンテストで連覇を

2018年10月20日

府内の救護施設で暮らす利用者が劇やダンス、歌などを披露する「第19回大阪救護施設合同文化事業パフォーマンスコンテスト」が11月22日、大阪市都島区の太閤園で行われる。コンテストを控え、能勢町の「三恵園」のメンバーは猛練習に励んでいる。「2連覇を果たそう」を合言葉に、自分たちで考えたダンスに汗を流す。
■13施設が参加予定
コンテストは、毎年秋に開催されている施設交流行事で、今年で19回目。日頃の練習の成果を発表するとともに、コンテストを通じて親睦を深めるのが狙い。コンテストのテーマは「仲良く、楽しく、ともに自立を」。
今年は府内にある15の救護施設のうち、13施設から支援員も含め約250人が参加する予定。1施設が持ち時間10分以内で披露し、その出来栄えを競い合う。
■「ヤル気満々」のメンバー
三恵園の出し物は「アップテンポな曲に合わせたダンス」。演じるのは20~50歳代の利用者6人だ。「ちょっとハードなダンスですが、精いっぱい頑張ります」「ライバル施設がたくさんいますが、今年も優勝したい。派手な衣装も見せます」などと意気盛ん。
メンバーは8月下旬から練習を始め、当初は週1~2回のペースで取り組んできた。練習時間は1回につき約1時間。コンテストが近づいた最近は週4回程度、練習に打ち込む。利用者のダンスに寄せる思いもさまざまだったが、練習を重ねるうちに息も合ってきたという。
メンバーを支えるのは、渡辺英子支援員と池尻美智恵支援員。2人は「利用者さんの思い、チームワークを大切にしています。ダンスの構成や練習回数は利用者さんが決めてくれています」と話す。そのうえで、渡辺支援員は「利用者さんに寄り添い、私たちは見守り役に徹しています」。池尻支援員は「優勝した昨年に続き、今年もメンバー全員がヤル気満々です。本番がとても楽しみ」と声を弾ませる。                                               (三宅統二)

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