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産経新聞厚生文化事業団本部

11月13日、平田篤州理事長が、ラジオ大阪NEWS TONIGHT (21:00~22:30)に出演しました。

2014年12月02日

11月13日、平田篤州理事長が、ラジオ大阪NEWS TONIGHT (21:00~22:30)に出演しました。以下にその内容を紹介します。

アンカーマンの目「季刊紙『渚の風』からシャネルの5番が見える」

  ナビゲーター:小川真由さん(OBCアナウンサー)
  アンカーマン:石野伸子さん(産経新聞編集委員)
  ゲスト:平田篤州(「渚の風」編集長)

オシャレな福祉の新聞を目指す
石野:今日は特別編で、珍しい季刊のフリーペーパーを紹介します。福祉系で、しかもオシャレな「渚の風」っていうのがあって、これが「シャネルの5番を見せようとしている」っていう話題です。今夜は季刊紙の編集長、平田篤州さんをお迎えしました。平田さんに直接この新聞の狙いや、「シャネルの5番」について説明していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
平田:こんばんは、よろしくお願いいたします。
 60年前、ある記者がマリリン・モンローに、「寝るときに何を着て寝ますか」と尋ねたら、「私はシャネルの5番を付けて寝ます」と答えたという。そんなエピソードが一世を風靡しまして、日本でも流行語になったことがあります。
 先ほど紹介がありましたように、「渚の風」は福祉の新聞です。「福祉」って言った途端に特別な世界になってしまったり、「きつい」とか「汚い」とか「給料が安い」とか3K職場のイメージも付きまとったりしていますが、実はその現場には本当に宝物がきらきら光っています。それは、シャネルの5番のような、あるいはマリリン・モンローのような、美しくって魅力的で、オシャレなものなんだということを皆さんに知ってほしいと思いまして。

 福祉のイメージを本当のところをちゃんと発信したら、福祉のイメージが変わっていくのではないか。それが、私たちがこれから生きる上でも大事なことなのではないかと考えるんです。ということで、「渚の風」は、イメージ的には「シャネルの5番」ってことが良いんじゃないのかな、ということで使わせてもらっています。
石野:本当に「シャネルの5番」的な紙面なのよね。なのにフリーペーパーで・・・。

東ちずるさん、有森裕子さんも応援団
小川:今、目の前にフリーペーパーあるんですけど。なかなかオシャレな感じがします。
平田:写真をかなり大きく使っています。実は永田町や霞が関にも配っている新聞で、麻生太郎さんが写真を見て「すごく大きな写真だなぁ」と言ったという感想が伝わってきています。 

 どうしても若い人たちに読んで欲しいって部分がありますので、そういう作りをしているところがあります。実は、この新聞には応援団の方がいらっしゃいまして・・・

小川:応援団??
平田:女優の東ちづるさん。東さんは、どんな人でも排除しない「まぜこぜの社会」というものを、提唱しているんです。
小川:そうなんですね。
平田:そしてマラソンの有森裕子さん。有森さんは、知的障害者のオリンピックといわれている、「スペシャルオリンピックス」の日本代表を務めていらっしゃる。

 それから竹中なみさんという方。彼女は神戸にあるプロップ・ステーションという社会福祉法人の理事長さんです。竹中さんは障害のある方を「神様から挑戦する資格を与えられた、授けられた人々」ということで、「チャレンジド」と呼んでいて、その「チャレンジド」が、タスクペイアー、つまり納税者になることを目指す就労推進活動をしています。つまり、障害者も憐みの対象とかではなくて、働いて納税をしていこうと運動をされている方です。
こういった方たちが、「渚の風」の応援団になってくれています。この新聞では、そういう方たちの活動も紹介をしています。

電話で申し込めば、無料購読ができる
小川:他にも見ていくと、いろいろな方が関わっておられますね。
平田:はい。実はこの新聞、同志社大学の学生さんや立命館など、関西の私学の学生さんなどの若い力が執筆にかかわっています。

 それから写真家で元ミス・ユニバース日本代表の織作峰子さんが大阪芸術大学で教授を務めていらっしゃいます。その織作ゼミの学生さんたちもカメラマンとして加わっています。彼らには非常に瑞々しい感性があります。
小川:新聞はどうすれば手に入りますか?
平田:この新聞は無料です。「渚の風」事務局の電話、06‐4396-6251に申し込んでいただくと、5部まで郵送料も無料でお送りします。6部からは着払いで送料だけ払っていただくことになっています。そういう新聞で、いま少しずつ読者が広がっているところですね。

現場で見える「宝物」を発信
石野:平田さんは産経新聞厚生分事業団の実は理事長というポジションの偉い人なんだけれども、この事業団と「渚の風」は関わりがあるのですか?
平田:私共は新聞社系の事業団で、北摂を中心に知的障害のある方、精神障害のある方たちの入所施設、通所施設を9か所運営しています。そして、民家を借り上げて4人とか6人の利用者さんがそこに入って共同生活をするグループホームも23か所運営しています。この現場から、先ほど申しました「宝物」がたくさん見えてくるんです。そうした現場で「こんなことが起こっているよ」ということを一般の方に広く伝えていきたい。

 福祉は専門職だとよく言われますけども、ただ介護や支援をするのではなく、発信することが、これからの福祉職の仕事だという気概を持っています。
新聞の発行主体は産経新聞制作というところですが、その産経新聞制作さんに私共が素材を提供しています。それがやがては利用者さんの生活の質の向上にも繋がるという信念を持って素材を提供しています。
石野:実際にはどんな人が読んでいるのですか?
平田:創刊号は7月、第2号は先月10月に発行していまして、第2号は2万部を刷りました。その4分の1が福祉現場の職員の方、そしてこれから福祉を目指す大学や専門学校の方たちに読まれています。あとの4分の1が一般のご家庭です。残りの半分が企業や永田町、霞が関というところです。
 特に一般のご家庭に対しては、障害のある方たちに直接配達してもらっているんですね。1部配達したら何円という形で就労金をお支払いをして、障害のある方たちのお給料にもなっているんです。ですから部数が増えれば増えるほど、障害者の皆さんの就労金も増えていくという仕組みにしています。

目標は、東京オリンピックまでに10万部
石野:新聞をこれからどういうふうに展開していきたいですか?
平田:社会保障の問題はいろいろあります。これから少子高齢化で日本国民の30%、40%が福祉の当事者となっていきます。その中で、福祉のイメージが暗いままであっていいはずがありません。今、福祉の現場で輝くようなことがあるわけですから、そういう現場の等身大の姿を発信すれば、イメージの転換ができていくというふうに思っています。
そのために、発行部数を2020年の東京オリンピックまでに、10万部にしたいなと思っています。
小川:10万部!?
石野:それにはいろいろ協力してもらわないとだめだよねぇ。
平田:実は年間一口1万円で賛助金を募っておりまして、一口賛助いただいた方には10部ずつ、毎回お送りするということにしています。とにかく無料の新聞ですので、まずは読んでいただきたい。「百聞は一見にしかず」ということで。
賛助金のお申込みも電話06‐4396‐6251までお願いします。

石野:この新聞、本当にいろいろと読み応えがありますね。
平田:トップ写真が、創刊号はオードリー・ヘップバーンで、第2号がアンジェリーナ・ジョリーです。
小川:印象的ですね。
石野:シャネルの5番はどうですか? 見えそう?
小川:見えてくるような感じがしますよね。今日はどうもありがとうございました。

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