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大里荘
『わたしを相撲へ連れてって』 ~大相撲春場所観戦記~
2014年03月29日
今年の1月 グループホームのリビングで大相撲初場所をテレビで見ていた女性利用者さん。
横綱白鵬関の大ファンで、いつもテレビにかじりついて白鵬関の応援をしています。
その女性利用者さんがテレビを見ながら「相撲見に行きたいな~」とポツリとつぶやいた事が
2か月後、現実の物となりました。
春分の日の 3月21日(金)大相撲春場所の観戦に13名の利用者さんが出掛けました。
当日は14時過ぎに貸切バスに乗り、大阪府立体育会館に向けて出発。
行きのバスの車中では「今日も白鵬勝って、全勝守るかな」と男性利用者が言うと、
別の男性利用者が「そろそろ負けるやろ」と言うと、
白鵬大好きな女性利用者が、間髪入れずに「負けへん。絶対負けへん」と真剣な表情で否定しましたが、
直後に不安そうな表情を覗かせていました。
3連休の初日にも関わらず、1時間足らずで難波まで到着。しかし、そこから渋滞に巻き込まれ、
到着したのは15時50分。既に中入り後の取り組みも始まっていました。
会場に入場すると、もぎりの人・警備の人・案内の人など、関係スタッフも皆さん大柄で、
それを見た利用者さんは「みんなお相撲さんみたいや」と大喜び。
座席は4階と少し上の方だった為、見にくいのでは?と思い、双眼鏡も準備していましたが、
必要ないほど良く見えました。
13日目と言う事もあり、会場内は大勢の観客で熱気に溢れ、着席すると直ぐに会場の雰囲気に
飲み込まれました。
取り組みも進み、結びの一番が近づいてくると会場の雰囲気も最高潮になる中、
いよいよ結びの「白鵬 対 琴奨菊」の一番。
利用者さんも熱がこもった声援を送る中、行事の軍配が返りました。
大熱戦の結末は、琴奨菊が全勝の横綱白鵬を破る大波乱。
会場内は、琴奨菊の大金星に座布団が飛び交うなど、会場独特の雰囲気を味わいました。
白鵬の大ファンの女性利用者は、不安が的中し残念そうでしたが、生で見る大相撲に大満足。
帰りの車中でも、
残り2日...誰が優勝するのか?と言う話でもちきりで、ずっと興奮が冷めないまま帰荘しました。
春の嵐が舞った大相撲春場所13日目。生で見る大相撲に満足な様子の利用者さん達でした。 (加)