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余暇&私たちの作品
カテゴリ:編み物
作品について
いつも編み物をしている高見千代子さん、いつから編み始めたのって聞くと「昔からやなぁ・・・息子の服も編んでたし」といいます。普段はボレロやセーターを編んで過ごされています。
ある日、高見さんが「こんなの編めるけど何か作れるかな?」と、ピンク色の毛糸で編んだドイリー(卓上用の小さな敷物)を持って来ました。少し縁の部分が立ち上がったドイリーに「どんだけ編んでも縁が立ち上がってしまうんや...」と、仕上がりを気にしています。でも、話しているうちに、高見さんの好きなお花を作品として作れないかということになりました。
大きさの異なるドイリーを重ね合わせると、キレイな花の作品が出来上がりました。高見さんの気にしていた、縁の立ち上がりがかえってきれいに花の形を作り上げていました。
作品が出来ると、「こんなん出来るんや~」と俄然と張り切られ、たくさんの花の作品を作ってくれました。その花々をヘアゴムやシュシュ(リング状の装身具)にアレンジし、第3回「障がい者アートフェスタ」でブランド名「amis」と名付けて販売。販売担当職員から「売れたよ」「今からは夏やから、明るい色の糸で作って欲しいって、お客さんが言うてたよ」と聞き、高見さんは「売れてうれしいわ」とはにかんでおられました。
今は、冬の商品としてルームソックスを編んでいます。時折、息子さんにあげるセーターも編んでいて、趣味に熱中する姿はとても素敵です。
たくさんの作品を日々作られている高見さん。その作品を、展示や商品としてたくさんの人に見ていただき、高見さんの生きがいにつながるようにしていきたいと思っています。