高齢化により、食事形態が落ちてきている利用者が増えつつあります。今回ののばら亭では、今後、給食で取り組みが必要であろうソフト食にチャレンジしてみました。 食事をまず目で楽しみ食べること。それが、食べる意欲に大きく繋がります。咀嚼力、嚥下力が落ちている方の食事は、細かく刻んだり料理をミキサーにかけてしまうことでしか対応できていないのが現状にあるため、楽しく美味しく食事をしてもらうための工夫としての大きな一歩となります。 まず、作った料理を専用の凝固剤と共にミキサーにかけ、鍋で熱したあと型に流し込み冷し固めます。この凝固剤は一度固まると、60℃まで再加熱しても形状を保つことが出来るため、温かく提供できます。ひと手間もふた手間もかかる作業です。 今回は、このソフト食を食べて頂きたい利用者ばかりに来店してもらいました。普段なかなか食事が進まない利用者もしっかりと完食されたり、いつも以上に笑顔で食事をされたりする姿をみていると改めて必要性を感じました。 外食気分を味わってもらう場だけでなく、『色々なことへのチャレンジの場』『日々の食事に繋がっていく場』、それがもう1つののばら亭の顔です。
◆5月10日 のばら亭昼食メニュー
* 玉子粥
* 肉じゃが(プリン型・蟹)
* かじきのオリーブ焼き・グリーンソースかけ
* ソフト玉子(ドーナツ型)
* 温野菜・ブロッコリー(スヌーピー型)
* 春菊の和え物(ドーナツ型)
* 人参とりんごのゼリー
* パンナコッタフルーツソース添え (マーマレード、ブルーベリー、苺ジャム)
◇肉じゃがのソフト食(1人分)
@ 肉じゃがを普通に作る。
A 出来上がりをミキサーにかけ、1〜2%の凝固剤をその中に入れて1分以上攪拌する。
B Aを鍋に移して混ぜながら沸騰するまで過熱する。
C シリコン製のカップに流し入れる。(70℃前後になると固まり始める。)
D 固まったら型から外して盛り付ける。(必用に応じてカットするとか工夫する。)